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多様な視点で地域を生まれ変わらせる シェルフォレスト川内

イベント事業地方創生観光事業

「地域おこし協力隊」とともに地域を変える

2021年7月、コロナ禍の真っ只中に、むつ市で初めての地域おこし協力隊がシェルフォレスト川内に着任しました。

地域おこし協力隊とは、都市から地方に移り住み、地域活性化を目指す人材のこと。いわゆるヨソモノ視点で地域を俯瞰し、さまざまなアイデアでもって地域活動に取り組みます。

2024年度までに延べ7名の地域おこし協力隊が着任し、陸奥湾のホタテや雪遊びを楽しむイベント、川内町に残るマタギ文化を伝える企画展など、これまでにないさまざまな事業を実現させてきました。

2025年5月現在は、地域おこし協力隊を含めた5名のスタッフが、むつ市川内町にある「むつ市海と森ふれあい体験館」を拠点に活動しています。

      

 

地域の魅力を掘り起こして、次世代に伝える

「この町には何もないよ」

地方を旅するテレビ番組でよく聞く言葉。実際に私も何度もこの地で耳にしてきました。

しかし、本当に何もない場所などあるのでしょうか。

例えば川内町には、大きな滝があり、露天風呂付きの温泉があり、夜真っ暗なビーチには満天の星空が広がっています。

地域の方々が当たりまえのように暮らしている環境は、外から来る協力隊や観光客にとって実は当たりまえのものではありません。

 

地域に埋もれている魅力を形にして伝えていくことが私たちの使命だと考えています。

 

それは、外から来る人だけでなく、その魅力に気づいていない地域の方々や未来を創る子どもたちに対しても必要で、自分が生まれ育った場所に誇りや愛着を持てるような地域づくりを行っていきます。

また、新たな魅力の創造にも私たちは取り組んでいます。

2024年の秋には、弘前市出身のアーティストであるGOMA氏の作品を展示する「GOMA展KAWAUCHI」を開催しました。

美術館や博物館のない下北でアートに触れてもらおうと開催した企画展には、地域内外問わず多くの人が訪れ、作品を何度も見たいというリピーターの方もいらっしゃいました。

2025年4月末に川内町の人口は3,000人を切りました。

このような人口減少社会の中で、私たちは地域に何を残し、どんな価値を与えられるのか、地域の皆さんとともに考えながら、これからも一歩ずつさまざまな課題に向き合っていこうと思います。

NPO法人シェルフォレスト川内 小池拓矢