今こそ取り組みたい「人的資本経営」

近年、「人的資本経営」という考え方が注目を集めています。
これは、社員を“働く人”としてだけでなく、企業の価値を高める大切な「資本」として捉え、その力を最大限に引き出す経営のあり方を指します。

人材育成や職場環境の整備を通じて企業の成長を目指すこの考え方は、いまや大企業だけでなく、中小企業にとってこそ欠かせない取り組みになりつつあります。

人に投資することが、企業の未来をつくる

人的資本経営の根底にあるのは、「人に投資することが企業の未来を築く」という信念です。
社員一人ひとりが持つ知識・経験・スキル・価値観は、まさに企業の競争力そのもの。
それらを育み、活かすことで、イノベーションが生まれ、顧客満足度の向上、そして業績の向上へとつながります。

「いつかやろう」ではなく「今こそやる」

現場ではよく
「人材育成は余裕ができたら……」「今は忙しくて教育まで手が回らない……」
といった声も聞かれます。

ですが、人的資本経営は“後回し”にすべきものではありません。
特に中小企業では、一人ひとりの力が企業を支える大きな原動力になります。
だからこそ、育成の効果が業績に直結しやすいのです。

まずは「安心して働ける環境」から

人材育成の第一歩は、社員が安心して働ける環境づくりです。
心理的安全性の高い職場では、社員が自由に意見を出し合い、新しいことに挑戦できます。
また、キャリアパスの提示やスキルアップの機会を設けることで、働く意欲も一層高まります。

対話を通じて、共に成長する

育成は一方的な指導ではなく、対話を通じた相互理解が大切です。
上司と部下が定期的に面談を行い、目標や課題を共有することで、社員の成長をしっかりサポートできます。
こうした取り組みは、離職率の低下や採用・教育コストの削減にもつながります。

人的資本経営は、企業文化を育てること

人的資本経営は、単なる「教育制度」ではなく、企業文化そのものを育てる取り組みです。
中小企業だからこそできる柔軟でスピーディーな対応や、社員との距離の近さを活かしながら、育成の成果を実感しやすい環境を整えることができます。

また、厚生労働省の「人材開発支援助成金」など、人材育成を支援する制度を上手に活用することもおすすめです。

一歩踏み出すことで、未来が変わる

今こそ、自社の社員が能力を発揮できる環境づくりに取り組みませんか？
人的資本への投資は、企業の未来への投資です。
小さな一歩が、大きな変化を生み出します。

東京堂では、2025年8月1日より「HR事業部」を新設し、 
社員の力を最大限に引き出すための研修プログラムや職場環境づくりをサポートしています。

「人材育成に取り組みたいけれど、何から始めればいいかわからない」
そんな企業様にも寄り添いながら、最適なプランをご提案いたします。
どうぞお気軽にご相談ください。

HR事業部　事業部長　諸戸ちか